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昼ごはんが終わったのに、まだ寝ている〇しも〇くんはおいてといて、、、(前回ブログ参照)、、、
この日は地元の子ども達の神楽体験教室の日でした。
『手道具』とは神楽で舞人が使うもので、今回はその中でも『御幣(ごへい)』というものを作り、舞いを覚え、なんと海神楽本番にて、自分で作った御幣を持ち、衣装を着て、舞いを舞おうじゃないかというなんとも、ゴージャス☆な企画なんです。
たくさんの地元の子ども達とお母さま方が参加してくれました。
①一番前で師匠が作り方の説明をする。
②学生がそばで教える&サポート。
③自分の力で作っていく。
④・・・難しいところはお母さま方の力を借りながら。
そんな風に進んでゆきます。
さっそく説明が始まりました。
説明前に騒いでいた子どもも、真剣そのもの。
温泉津の親友・通称たっけんもじっと見つめています。。。
学生の作る様子をかじりついて見ています。
この御幣。作り方はカッターが使えたら誰でもできます。
使えなくても、軽くフォローしてもらえれば、保育園に通っている子でも作れます。
<御幣を作る工程(ザクット)です>
薄い黄半紙20枚、赤・青紙2枚づつをカッターで切る。
2枚の黄半紙と赤(か青)の紙をキレイに、正確に折る。
60㎝に切った竹を3/5割る。
水引糸とキリを使い、しわがつかないように組み立てる。
完成。
しかし、この作る工程に実に深いものなんです。
薄い黄半紙20枚、赤・青紙2枚づつをカッターで切る。
⇒簡単にまっすぐ切れるもんなら、やってみんさい。
芸術を志す、手先の器用な学生でも、ささくれが出たりとうまく切れないもんです。
2枚の黄半紙と赤(か青)の紙をキレイに、正確に折る。
⇒薄いぺらぺらの黄半紙をしわ一つつけることなく折ってみんさい。
60㎝に切った竹を3/5割る。
⇒半分ど真ん中、均等にわってみんさい。
水引糸とキリを使い、しわがつかないように組み立てる。
⇒“しわがつかないように”紙に穴を開けて、水引糸で結ぶことがどれだけ繊細な作業か、、、。
完成。
⇒本番使うまで、しわつけることなく保管できるか。
そう、簡単に見える工程ですが、その中にはいろんな技術、丁寧な心、細心の注意、そして、無駄のない動きが組み込まれています。
その奥深さを、実際作る中で感じていく子どもたち、、、
できた時の喜びは大きなものがあります。(舞の練習風景)
しかし、、、このブログを読んだ君達。
もう一つ知っておいてくれたまえ。
この企画を実行するために、学生達は手道具の作り方を勉強し、どうやったらわかりやすく教えられるか何度も研究したことを。
学生たちが、蚊がわんさかいる竹林に入り、頭の中をさされながらも、竹を切り出し、それを運んできたことを。
海神楽の準備で時間のない学生をフォローするため、切ってきた竹を☆私☆が一つ一つ拭いて、黒ずみをとり、なたで節を切り、切り込みを入れたことを。
すべての準備を整え、気合もいれて、神楽体験教室へと向かったのに、肝心の竹を宿舎に忘れてしまい、温泉津公民館の方にお願いして☆私☆がもっていったことを。
師匠が夏祭りのあとしまつ、海神楽の準備、仕事がうずまく中で、フラフラになりながら、時間を切り詰め、教えてくれたことを。
NHKの方が取材をし、みごとにVTRにまとめ、その日の18:00にみんなの活躍を放映してくれたことを。
たいそうに書いてすいません。(特に私のくだり)
子ども達は自分の力で1本の御幣が完成したと思っているかもしれません。
しかし、そこにはいろんな人の手と思いが、、、。
いいんです。
小さい時はみんなそうやって、達成感を味わい、自信を付けて、日々過ごしていたんです。
でも、あるとき気付くんです。
この準備って、だれがしてくれたんだろう。
もしかしたら、裏で自分の知らない多くの人が動いてくれているのでは。。。人に作り、支えてもらったレールの上を自分は走ってたんだ。
これに気づけは、“子ども”の終わりです。
そして、思います。。。ありがとう。
これに気付けば、“大人”のはじまりです。
自分は昔、多くの人に教えてもらった、そのことを思い、今度は教えられる立場から、教える立場になろう。レールを歩く立場から、レールを仲間と一緒にしく立場になりたい。
こう思うと“歴史”がはじまります。
そして、昔、自分がしてもらったことと同じように、人にしてあげる。
これをすると“伝説”がはじまるのです。
そして、自分の努力と執念でことを成し遂げたとき、、、
さらなる高みを見ることができるのです。
世界でたった一つの『僕、私の御幣』の完成。
さあ、君たち、“人生”のはじまりだ。
瓜生山の風ミスター007
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プロフィール
HN:
サークルメンバー
性別:
非公開
自己紹介:
島根県西部に伝わる郷土芸能“石見神楽”の習得、研究、創作に取り組んでいる団体です。
これまでに大分、高知、大阪、そして京都と全国各地で公演を行っており、冬には島根県大田市温泉津町にて
『新春神楽』という舞台公演を企画し、地元及び観光客の方々に披露しております。
2005年より京都造形芸術大学において地域に残る歴史や文化、芸術に着目し、地域活性化につなげようと
『温泉津プロジェクト』を発足しました。
毎年夏に行われるこのプロジェクトは、過疎化の進みつつある島根県大田市温泉津町を、地元の神楽団である
「石見神楽温泉津舞子連中」と京都造形芸術大学の学生による「京都瓜生山舞子連中」とが協力し地域活性化を目指し、
様々な催し物を企画し行うプロジェクトです。
2008年からサークル活動としても動き出し、夏のプロジェクトとしての活動だけではなく、
一年通して芸能の習得、研究を目的として日々精進しております。
これまでに大分、高知、大阪、そして京都と全国各地で公演を行っており、冬には島根県大田市温泉津町にて
『新春神楽』という舞台公演を企画し、地元及び観光客の方々に披露しております。
2005年より京都造形芸術大学において地域に残る歴史や文化、芸術に着目し、地域活性化につなげようと
『温泉津プロジェクト』を発足しました。
毎年夏に行われるこのプロジェクトは、過疎化の進みつつある島根県大田市温泉津町を、地元の神楽団である
「石見神楽温泉津舞子連中」と京都造形芸術大学の学生による「京都瓜生山舞子連中」とが協力し地域活性化を目指し、
様々な催し物を企画し行うプロジェクトです。
2008年からサークル活動としても動き出し、夏のプロジェクトとしての活動だけではなく、
一年通して芸能の習得、研究を目的として日々精進しております。
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