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お久しぶりです。世間はすっかり入学式シーズンですね。

先日『松江武者行列』に参加してまいりました。

松江5

松江武者行列・・・今から約400年前に現在の“城下町松江”の礎を築いた堀尾吉晴公とその一行が松江城に入城する様子を描いた時代絵巻「松江武者行列」を再現したものです。

我々としては卒業生がぬけ、新体制での初めての神楽出演でした。
 
みんなは金曜日の朝にバスで松江市に向けて出発しましたが、私は都合で一人後乗り、しかも例年は、夜行バスで寝てたらつくのですが、夜行バスの券が取れなくて、新幹線で向かいました。寝むたいけど寝たら起きれない自信があったので、寝むれない。。。だって乗り過ごしたら次は広島ですよ。夜中、広島から松江にいくすべなんてないですから。

そのかわり、ついたらホテルでグッスリ寝て朝風呂も入らせていただきました。

そして会場に向かう出発の朝。ホテルのロビーにて、、、
松江7

円陣を組みました。奥では和太鼓悳さんが気合を入れています。
われわれは特設ステージでの温泉津舞子連中さんとの神楽公演ですが、和太鼓悳さんは武者行列に参加されましたので、まず向かったのは行列の一行が待機している場でした。

松江6

男性女性、大人から子どもまでたくさんの人が鎧武者の格好をしていました。鎧を着た人たちは胸を張り、背筋が伸び、どこか誇らしげ。

今は平和な平成時代、かつては、死を覚悟した戦国時代。

時代は違えど鎧を着ると勇ましい気持ちになるのは、ジャパニーズスピリットというやつですかね。

一路松江城へ。

松江2

まず、着いて驚いたのは、火縄銃を松江鉄砲隊が披露していました。
2年前から彦根鉄砲隊の方々が参加されていたのですが、今年から新しく松江鉄砲隊が組織されたそうです。その記念すべき第一回目の射撃を見ることができました。

隊長「火薬用意!」
隊長「点火!!」
隊長「構え~」

ドン☆

私『・・・あれ、、、放ては!?』

焦って早とちりをして誰かが打ってしまったそうです。

おそらく、初めて火縄銃を手にした武士もこのようなの緊張感の中、戦場に立っていたのでしょう。

聞くところによると、この火縄銃は始めてやると準備から点火まで30秒かかるそうです。ということは、、、普通にやると、打つ前に切り込まれています。

つまり、火縄銃は隊列の組み方と隊の呼吸が一つになって初めて効果を発揮するもので、呼吸が合わないとただの宝の持ち腐れになるのですね。フムフム。

松江3

待ち時間があったので、松江城も見学してきました。(2回いっている私は、下のベンチに座り、お茶をいただきながら、感慨にふけっていました。)

          <お茶席にて(もの〇け姫より)>

私「お茶を一つください」

店主「椀を出しなさい」

私「???これでいいですか?」

店主「ほう、雅な椀だな、そなたを見ていると古い書に伝わる古の民を思い出す。東の果てに赤鹿に跨り石の蕚を使う勇壮なるエミシの一族あり、とな」

私「はぁ。。。」

店主「肝心な事は場の雰囲気に食われぬ事だ。いや、これは師匠の受け売りだがな、さ、そなたのお茶だ。どんどん飲め」

※さっ、次いきましょ。

松江1

・・・。

※さっ、気にせず、次も読んでください。

そうこうしていると温泉津舞子連中のみなさんも到着され、出演の準備にうつりました。

特設ステージ一つ目は宍道神栄会さんによります出雲神楽『茅の輪』でした。

松江4

初めて生で出雲神楽というものを見ました。
神楽というものは『神降ろし』あるいは『神と一体になろう』という人々の心の中の思いが興され、生み出されたものなのだなと改めて感じました。

二つ目は、武者行列を終え、帰ってきた和太鼓悳さんによる演奏でした。こちらも、卒業生が抜けた新体制での演奏ということでした。準備をしていたため、見れていません。ので写真もありません。ただ音を聞いていると丁寧な演奏だなと思いました。

そして三つ目が石見神楽の披露です。会場は立ち見が出るほどの大入りでした。『恵比須』『大蛇』を温泉津舞子連中さんに混ざり、上演させていただきました。出演中のため、写真はありません。

出演後はどたばたでバスへと駆け込み、出発しました。

今回の武者行列の演出をされたも〇り先生が、石見神楽を見て、

『これこそ、芸術だ』

といってくださいました。

ありがたい感想です。

しかし、我々は素直に喜べませんでした。

それは反省点があったからです。

         <帰りのバスにて、、、>

「今日の出演どうだった?」

「なんか、温泉津舞子連中にある楽屋での緊張感とか、引き締まった空気みたいなものが、うちらにはないよね。」

「うん、テキパキというか、、、」

「うん。」

「なんか、“伝統芸能を受け継いでるんだ”といったような空気だよね」

「やっぱりそれって必要だよね?」

「うん。」

「でも、うちらであの雰囲気が作れるのかな」

「どうすれば今のうちらがあんな空気を作れるのかな」

「もし、作れたとして、あの空気はうちらに合うのかな」

「あの空気をつくればいい方向につながるのかな。。。」

「けど、このままじゃ、駄目だよね」

「うん。」

「何から見直すべきなのか、稽古? 動き?? 感謝に対して???。。。 」

いろいろ話しました。


お茶屋の店主『肝心な事は場の雰囲気に食われぬ事だ。。。』

雰囲気に食われていたわけではないけれど、出演をする、伝統芸能を披露するということに対して、京都瓜生山舞子連中として、意識の部分で欠けていたものがあったように思います。

大学に帰ったあとも夜空の中集まり、今後の意識の確認と感謝の気持ちを態度で表そうと確認をしました。

今後出演をしていくには、今まで経験しなかったこと、自分の思っていた以上の高いレベルの意識を求められる。いや、もう求められている。

それに追いつけずに苦悩している今は、大変なことばかりだと思う。

けど、求められるからこそ、成長できる。だから、今の環境は大変かもしれないけど、幸せなことなんだと思います。

団体として、こう発想を転換し、考えるにはパワーがいりますが、いずれできると思います。あきらめず、続けていれば、、、。

そして、我々に出演機会をくれた人たちは、我々のやることに期待して、ときには自分の社運をかけて、出演を与えてくれているのだから、
その人たちの気持ちを感じて前へ進んでいかないといけない。と思いました。

“目の前に壁があるときは目の前の夢に対する思いの強さを証明するため。思いが弱い人はここで止まってしまう。”

“独りで成し遂げられることは多くはないのだよ。”BYランディ・パウシュ

まずは何でもいい。大きな事から、小さなことまで協力しよう。

そして、今の我々に合った、今の我々に必要な、楽屋での空気を見つけていきましょう。

次の日は高槻市の芥川高校で出演にありました。

そして、以外にもこの出演に『楽屋での空気』に対するヒント、いや答えが隠されていたのです。

                     瓜生山の風ミスター007
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サークルメンバー
性別:
非公開
自己紹介:
島根県西部に伝わる郷土芸能“石見神楽”の習得、研究、創作に取り組んでいる団体です。
これまでに大分、高知、大阪、そして京都と全国各地で公演を行っており、冬には島根県大田市温泉津町にて
『新春神楽』という舞台公演を企画し、地元及び観光客の方々に披露しております。

2005年より京都造形芸術大学において地域に残る歴史や文化、芸術に着目し、地域活性化につなげようと
『温泉津プロジェクト』を発足しました。
毎年夏に行われるこのプロジェクトは、過疎化の進みつつある島根県大田市温泉津町を、地元の神楽団である
「石見神楽温泉津舞子連中」と京都造形芸術大学の学生による「京都瓜生山舞子連中」とが協力し地域活性化を目指し、
様々な催し物を企画し行うプロジェクトです。

2008年からサークル活動としても動き出し、夏のプロジェクトとしての活動だけではなく、
一年通して芸能の習得、研究を目的として日々精進しております。
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