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白銀の舞2010 ①

『岩戸』の演目を説明します。
  この演目は、祭事及び神楽の起源を語るといわれています。弟神の悪行に悩まされた天照大御神(あまてらすおおみかみ)は天の岩戸(あまのいわと)にお隠れになり、世の中は常闇となります。そこで天兒屋根命(あめのこやねのみこと)、天太玉命(あめのふとだまのみこと)をはじめとする八百万の神々達のはからいにより、天宇津女命(あめのうづめのみこと)が天の岩戸の前で舞を舞います。その賑わいによって少し開かれた岩戸を天手力男の命 (あめのたぢからをのみこと)が懸命に開き、再び天照大御神が現れ、世の中に光が戻るというものです。

難しい名前が並んでいます。。。

 個人的に好きな見所は、舞と神楽うたの掛け合いと神楽の元始めと言われているシーン(天手力男命が懸命に岩戸を開く前で、天宇津女命が舞い踊る部分)でしょうか。
                         京都瓜生山舞子連中ミスター007
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白銀の舞(チラシ)

 はい、瓜生山舞子連中のミスター007です。先週の日曜日に島根県大田市の市民会館で『第11回白銀の舞』が行われました。これは行かないわけがない!ということで、車をすっ飛ばし、会場に着きました。

「おい、ちょっと待て、お前の正体は?」て?はいはい、そんなことはおいといて。

 この日はやっと春の訪れを感じさせるぽかぽか温かい天気。今日はお客さんも多いのだろうな~と思い、館内へ。すると、まず目に入ってきたのは各神楽団に保存されている面の数々。誰が作ったのか?どれくらいの歴史があるのか?何の演目に使うのか?私には全く分かりませんが、何か生きてます、、、雰囲気を感じました。

 その歴史ある面達の奥には、古きを温め、新しきを知るかのごとく小林神楽面工房の面と、とてもラフな格好をした師匠の姿が。
 私を見るなりびっくりした表情で「うん? え!? え~と・・・どこから来られたのですか?」と一言。
 新春神楽ぶりの温泉津の人たちとの再会。
「え? お・・? マジか!?よくきたなぁ~」みなさん反応は同じ。温かく迎えていただきました。

そして、いざ、会場内へ。すると、、、なんと、、、座る席が、、ない。。。1000席以上ある会場が満員御礼の状態でした。「こりゃ立ち見か・・・」とあきらめた瞬間!私の目に飛び込んできたのは、前列から5列目の真ん中の席。あいている。。。まるで僕の到着を待ってくれていたように。「あ、前、すいません、すいません、、、あ、横空いてますか、、、?」見事に確保しました。

 私が見たのは、刺鹿神楽団の『日御碕』、千原神楽団の『滝夜叉姫』(個人的に好きな演目です)、大江高山神楽社中の『塵輪』、忍原神楽団の『恵比須』、そして我らが師匠の団体;温泉津舞子連中『岩戸』でした。

 一番印象に残ったのはやはり温泉津舞子連中の『岩戸』です。いやいや、別に師匠の団体だとか、そんな意味はありませんが、一言でいうなら“どっしりとした存在感とまとまりを感じ、また、演目の良さがしっかりと伝わってきた”からです。
 団長さんと副団長さんによる聞いていて心地よい神楽うた、そして、神楽を初めて1年もたたないのに、そんなこと微塵も感じさせない大型高校生ルーキーBBくんの堂々とした手力男命。Kさんの締太鼓の音も本当に綺麗だった。そしてそれらがしっかりまとまり、一つとなっていました。

 瓜生山舞子連中は神楽歴4年以上の者もいれば、1年未満のものもいます。だから、自然と経験がある人がひっぱっていく形になります。しかし、舞台に立つと誰が経験者で、誰が始めたばかりなんて関係ないのです。今、舞台に立つメンバーで見てくれている人に最高のものを提供しないといけない。一度舞台にたつと、すべての舵は立ったものに託されます。だから、まとまらないといけない。改めてそんなことを考えさせられました。

 やはり、本場のものを見るのはいい刺激になります。今年はドンドン島根に行こうと思います。
 たまねぎ抜きの三瓶バーガーとたまねぎたっぷりの和牛カレーを手に京都に向けて出発しました。
 今まで何回いったのことやら、もうナビなしでもいけます。なのに、島根の魅力はつきません。
                         京都瓜生山舞子連中ミスター007
有福温泉神楽団『大蛇』②

赤い蛇の頭の表情がよかったです。
土曜の有福に引き続き、日曜日も神楽を見に行きました!!そのことはまた記事にしますね。え!?ミスター007の意味ですか?そのうち公開しますから。
                         京都瓜生山舞子連中ミスター007
有福温泉神楽団『大蛇』①

ピンクの大蛇は初めて見ます。
                         京都瓜生山舞子連中ミスター007
こんばんわ
 初めて,参戦します。瓜生山舞子連中のミスター007です。お前は誰だ!?何ものだ!!?何しにきた!!!?そんな疑問はおいといて,さっそくの投稿です。先週の土曜日,有福温泉神楽団の神楽を見てきました。
 
 『有福温泉神楽団』さんは前身が昭和42年発足した40年もの歴史がある団体で、平成12年には島根県観光交流親善大使に任命されています。今宵の上演は『天神』『恵比須』『大蛇』の3演目でした。一時間の上演でしたが,あっという間に時間が過ぎ,気付けば終わっていました。
 
 とにかく良かった!というのが感想です。何がよかったのかというと、まず、会場である“湯のまち演芸場”は温泉街の一角にある小さな演芸場なのですが,どこか雰囲気があり,歴史を感じるところでした。そして、今宵の舞いは、崇高な芸能ではなく,郷土芸能の土くさい,どこか愛着がもてるような、身近な、けど迫力のある舞だったように思います。お客さんに楽しんでもらおうそんな部分がレベルの高い舞と囃子に乗って伝わってきました。
 
 さらに,それをとりまく雰囲気もよかったのです、、、僕が見ていると、やっと立てるようになりましたというくらいの子どもが勝手に僕のあぐらの上に座るは,確実に出来上がってる美人のお姉さんが僕のもってきた毛布をとって寝始めるは、京都出身というと神楽を集中して見たいのにやたらと神楽の説明をしてくれるありがたいうんちくおじさんが現れるわ。。。きわめつけは、団長さんから演目『大蛇』の説明があったのですが、その中で「この演目では娘や婆さん(爺さんも)が出てきます。出てきたからといって手をださないでください」となぜか僕の方を手差し、、、(会場大笑い)。
 
 会場全体を温かい雰囲気が包み込む、、、まさに家族といるような、、、他人同士なのにあたたかいものを感じたひとときでした。神楽が今もなお多くの人に愛される理由のひとつがこの上演に詰まっていたように感じました。これこそ神楽の力。石見神楽を通して『人と人がどんどんつながっていく』という深い深い魅力なのだと思います。だからこそ、神楽をやる側として、いつも心には感謝の気持ちを持っておかなくてはならないし、それがあってそのつながりは時としてものすごく強くなり、『絆』や『縁』といったものに変わるのだと思います。(たまたまその日、笛吹きで手伝いをしたいた人がなんと数少ない僕の神楽仲間だったという偶然もありました。)
 
 有福温泉神楽団のみなさん素敵な舞をありがとう。

 さてさて、そろそろ私が何者なのか気になりますか?どこから現れれ、何をしにきたのか、そもそもなぜミスター007なのか??その秘密はまた今度お話しますね。
「日々勉強」「日々感動」「日々感謝」この精神をいつもポケットにいれて日々邁進していきます。
 今後とも瓜生山舞子連中をよろしくお願いします。                                 京都瓜生山舞子連中ミスター007
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プロフィール
HN:
サークルメンバー
性別:
非公開
自己紹介:
島根県西部に伝わる郷土芸能“石見神楽”の習得、研究、創作に取り組んでいる団体です。
これまでに大分、高知、大阪、そして京都と全国各地で公演を行っており、冬には島根県大田市温泉津町にて
『新春神楽』という舞台公演を企画し、地元及び観光客の方々に披露しております。

2005年より京都造形芸術大学において地域に残る歴史や文化、芸術に着目し、地域活性化につなげようと
『温泉津プロジェクト』を発足しました。
毎年夏に行われるこのプロジェクトは、過疎化の進みつつある島根県大田市温泉津町を、地元の神楽団である
「石見神楽温泉津舞子連中」と京都造形芸術大学の学生による「京都瓜生山舞子連中」とが協力し地域活性化を目指し、
様々な催し物を企画し行うプロジェクトです。

2008年からサークル活動としても動き出し、夏のプロジェクトとしての活動だけではなく、
一年通して芸能の習得、研究を目的として日々精進しております。
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